手話は言語であることを定義した障害者権利条約が日本では2007年に批准されたことに伴い、現在は条約に準じた国内法の整備が進められています。2016年に障害者差別解消法が施行され、障害を理由とする差別を解消するために様々な取り組みが行われています。
手話も言語の1つとして扱い、医療の分野においてもその専門性を高めて医療通訳も担うことが望まれています。しかし、聴覚障害者の医療に関心をもつ医療関係者のネットワーク(聴障・医ネット)によると、手話通訳者を設置している病院の数はわずか21病院に留まり、全国的にも まだ少ない現状となっています。
日本では2020年の東京オリンピック/パラリンピック開催に向け、外国人のための医療通訳者養成が推進されていますが、聴覚障害者のための手話通訳 に関してはこのような専門的な養成制度がほとんどありません。
実際の取り組みをみると、神奈川県の北里大学病院では手話通訳士である看護師の 木立 玲子 氏が、看護業務と並行しながら随時、院内で手話通訳活動を実施しています。また、大阪府枚方市では「枚方市の医療通訳を実現させる会」の 寺嶋 幸司 氏のご尽力により、2014年に医療通訳養成として全国初の手話講座が開設されました。寺嶋氏は、医療通訳士協議会でも倫理規定作成実行委員として精力的に活動されています。
今回、医療の現場における手話通訳の現状を踏まえて、手話による医療通訳と病院内手話通訳者の必要性を啓発するために、これらの取り組み及び当事者の経験談をお話ししていただき、”医療通訳倫理を絡めた通訳事例” と ”解決手段を含めた展望について” を検討する事としました。
【イベント詳細】
(一部変更の可能性あり)
(1)講演:入院治療におけるコミュニケーション
(10:10~11:10(60分))
大杉 豊 氏、ろう者、筑波技術大学教授
(2)講演:大学病院での院内手話通訳活動の現況報告と課題
(11:40~12:25(45分))
木立 玲子 氏、看護師、手話通訳士
<昼休憩 12:40~13:45(65分)>
(3)講演:医療における通訳 〜手話を言語と言うのなら〜
(13:45~15:30(105分))
寺嶋 幸司 氏、手話通訳士
(4)パネルディスカッション:通訳事例検討会(医療通訳倫理関連)
(16:00~18:00(120分))
司会:寺嶋 幸司 氏
パネリスト:大杉 豊 氏、木立 玲子 氏、平野 浩二 氏(医師、手話通訳士)、その他1~2名調整中
【開催概要】
◇日時
2017年11月4日(土)10:00~18:10
(9:30受付開始)
◇場所
本所地域プラザBIG SHIP多目的ホール(4階)
東京都墨田区本所1丁目13番4号
(会場詳細)https://www.cp-bigship.net/
(最寄駅)
都営浅草線・都営大江戸線「蔵前」駅より徒歩8分
東京メトロ・都営浅草線「浅草」駅より徒歩12分
都営浅草線「本所吾妻橋」駅より徒歩12分
JR「両国」駅より徒歩15分
◇参加対象
どなたでも参加できます
※手話通訳、PC要約筆記、磁気ループがつきます
◇参加費
インフォメーションギャップバスター及び聴覚障害者医療サポート協会の会員:
2,000円(当日申込は2,500円)
一般の方: 3,000円(当日申込は3,500円)
※事前申込・支払制(返金不可)
※銀行振込もしくはクレジットカード決済(当日申込は現金払い)
◇定員
100名(当日申込は定員に余裕がある場合のみ先着順で入場できます)
◇申込締切
10月28日(土)
※準備の関係上、事前の申し込みと参加費入金をお願いします
※参加費入金後キャンセルの場合は返金できませんのでご承知置きください
◇お問合せ先
特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスター事務局
E-mail:staff@infogapbuster.org
主催:特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスター
http://www.infogapbuster.org/
共催:聴覚障害者医療サポート協会
http://sign-hospital.sakura.ne.jp/wp/
イベントEVENT
2017年11月4日 東京都 / 情報提供者: インフォメーションギャップバスター 様
【満席】手話による医療通訳の必要性について
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